九州電力送配電 木城―大分「日向幹線」運用開始 送電ルート九州環状化

 九州電力送配電(福岡市)は9日、大分県から宮崎県にかけて整備を進めてきた50万ボルト送電線「日向幹線」の運用を開始した。これにより、九州南北を結ぶ「電気の大動脈」がループ化。災害や事故の際にも安定して電力を供給できる体制が整った。
 50万ボルト送電線は、発電所から各地の変電所に電気を送るためのもの。日向幹線は東九州変電所(大分県臼杵市)と、ひむか変電所(木城町)を結ぶ約124キロで、291基の鉄塔でつなぐ。2014年11月に着工。当初は19年の運用開始を目指していたが、熊本地震や台風の影響などで長期化していた。

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