三浦・三崎漁港に9年ぶり遠洋マグロ漁新造船 11日初出航

11日に初出航する遠洋マグロはえ縄漁船「第三住吉丸」=三浦市三崎の花暮岸壁

 全国有数の遠洋マグロ漁船数を誇る住吉漁業(三浦市三崎2丁目)の新しい遠洋マグロはえ縄漁船「第三住吉丸」(459トン)が11日、初出航する。三崎漁港に本拠を置く企業では9年ぶりの新船出航で、乗組員の育成を含め関係者の期待が高まっている。

 同船は全長50メートル、定員25人。老朽化してきた「第三十一岬洋丸」(439トン)と交代させるため、国の補助金を活用して昨年9月に完成。他の漁業会社とともに4隻まとめて建造し、コストを抑えた。外観は旧船と変わらないが、燃費が向上。エアコンを完備し、無線LANも利用できるなど住環境を改善した。

 7月半ばに大西洋の漁場に到着し、メバチマグロやキハダマグロを漁獲。秋には北西大西洋で主力のクロマグロを狙う。基本的にスペインのラスパルマスを補給基地にして操業を続ける。

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