きょう10日(金)も日本付近は大気の不安定な状態が続く。東日本や北日本を中心に天気の急変に注意が必要で、午前中から雷雨になる所もありそうだ。激しい雨や落雷、竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要となる。また、沖縄では断続的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。
◆あちらこちらで雷雨に
日本の上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込んでいる。梅雨前線は南の海上だが、この寒気や湿った空気などの影響で、大気の状態が不安定になっている。
西日本では午前中を中心に晴れる所が多いが、東日本や北日本では晴れ間があっても雲が広がりやすくなりそうだ。すでに東日本には一部、雨雲がかかっているが、山沿いほど早めに雨雲がわきやすく、午前中から雨の降りだす所がある見込み。
午前5時現在、近畿から東北にかけて広く雷注意報が発表されている。
北陸や関東北部、東北を中心に午前中から発雷確率が高く、雷を伴う所もありそうだ。午後はさらに雷雨のエリアが広がるため、山沿いだけでなく、平野部でもあちらこちらで雷雨になることが予想される。急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうにも十分な注意が必要となる。西日本でも所々で雨や雷雨となりそうだ。
◆沖縄は大雨のおそれ
梅雨前線が南西諸島付近を北上し、夜には前線上に低気圧が発生する。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、沖縄では雨が続きそうだ。断続的に活発な雨雲がかかり、雷を伴って激しい雨が降る所もある見込み。大雨になるおそれがあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
◆蒸し暑い 熱中症に注意
日中の最高気温はきのうと同じか高い所が多くなりそうだ。東海から西では28℃前後まで上がり、関東でも各地で夏日となる見込み。湿度が高く、蒸し暑くなるため、熱中症に注意が必要となる。
(気象予報士・多胡安那)