専門家も驚き…すごく珍しいヘビ「シロマダラ」いた! 福井市の足羽山で1990年代以来の確認

発見されたシロマダラ=6月9日、福井県の福井市自然史博物館

 福井県福井市の足羽山麓の歩道で6月9日、茶色と黒のまだら模様の希少なヘビ「シロマダラ」が発見された。県のレッドデータブックでは、評価するだけの確認記録数が不足している「要注目」に分類され、足羽山では1990年代の調査で確認されて以来記録がない。

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 福井市自然史博物館職員が午前8時ごろ、麓の県道の歩道で、ゆっくり動く全長約60センチのシロマダラを発見。撮影した動画を見た動物担当の学芸員がシロマダラと確認した。

 同博物館によると、県が80年代と90年代に行った調査で、足羽山など15地点でしか確認されなかった珍しいヘビ。また、シロマダラは夜行性のため確認数が少なく、普段は岩や倒木の下などに潜んでいるという。毒は持っていない。

 出口翔大学芸員は「とても珍しいヘビで驚いた。足羽山でこれまでも過去に生息しているという調査結果はあったが、今まで、ひっそりと生き続けてくれたのがうれしい」と話していた。いったん保護した後、ヘビは同山に放された。

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