露地桃「はなよめ」出荷始まる 倉敷・浅原地区、11日から店頭に

出荷が始まった極わせ品種の桃「はなよめ」=倉敷市浅原

 岡山県内で最も早く収穫される露地栽培の桃「はなよめ」(極わせ品種)の出荷が10日、倉敷市浅原地区で始まった。みずみずしい初夏の味覚は11日から県内の百貨店やスーパーなどにお目見えする。

 JA晴れの国岡山浅原園芸組合によると、浅原地区では50戸が計約22ヘクタールで露地桃を栽培し、うち10戸がはなよめを手掛ける。農業室山翔太郎さん(34)=同市=は約6アールで育て、10日は先端が赤く色づき全体が白っぽい、熟れた実から丁寧にもぎ取り、かごに詰めていった。

 室山さんは「今年は春先の気候がよく雨が少なかったので、小玉だが甘く、いい桃ができた。ぜひ味わってほしい」と話した。

 この日は倉敷市玉島地区と浅口市でも出荷がスタートした。今月下旬からはわせ品種の「日川白鳳(はくほう)」が出始め、続いて「白鳳」「清水白桃」などの出荷が7月上旬~中旬に始まる。

収穫された「はなよめ」。小玉ではあるものの、甘く、いい桃に

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