メガバンク出身市長「恥を知れ、恥を」 “議員定数半減”案否決 過疎の街で続く対立 広島

広島県安芸高田市の石丸伸二市長は、10日、市議会定例会で「議員定数半減」案を提案しました。案は否決されました。

RCC

10日、開会した安芸高田市議会定例会では、石丸伸二市長が議員定数を現行の16から8に半減する条例改正案を提案しました。

石丸市長は提案理由を「抜本的な財政健全化の必要性と市民の評価。議員定数を16
置く必要性・正当性がないと判断した」などと述べました。

(石丸市長)
「8人の議員の削減で人件費は年間4500万円圧縮できる。(議会が2人目を否決した)副市長1人1200万円と比べかなりの負担軽減となる」

議会軽視という指摘に対しては…。

(石丸市長)
「居眠りをする、質問をしない、説明責任を果たさない…これこそ議会軽視の最たる例です。恥を知れ、恥を!と声があがってもおかしくない」

この案についての討論では、議員の1人から、市長案を受け入れるという意見がでましたが、「2人目の副市長の人件費を削減した3月の当初予算案可決の仕返しをにおわせる」「その判断で暴走は起きないのか。しっかり議論していくということであれば分かるが、現段階ですぐ8人でよいというのは時期尚早」などの反対意見が多数を占めました。

そして、採決の結果、提案は賛成1、反対14で否決されました。

三菱UFJ銀行出身の石丸市長は、2020年、市長に就任。

市長による「議会中居眠りした」など議員の言動を指摘したツイッターでの発信をめぐる論争や、市長が進めた2人目の副市長人事の度重なる否決など、議会側との対立は長期化しています。

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