土日も東日本や北日本は不安定な天気が続き、急な雷雨や突風などに注意が必要となる。一方、西日本は土曜日に広く雨となり、太平洋側を中心に雨脚や風も強まりそうだ。
◆土曜日の天気
あす11日(土)は梅雨前線が北上し、その上を低気圧が東進するため、西日本では広く雨となりそうだ。一方で、上空にはこの時季としては強い寒気が流れ込んでいるため、東日本や北日本では不安定な天気が続く見込み。
沖縄では断続的に雨となり、九州南部では今夜遅くから、九州北部や四国、近畿でも土曜日の明け方から朝には雨が降り出してくる。その後、まとまった雨雲は東へと進むため、雨の範囲も徐々に東へと拡大。
西日本では、低気圧や前線に近い太平洋側ほど活発な雨雲がかかりやすくなりそうだ。この雨で、西日本から東海にかけては梅雨入りする所があるかもしれない。
また、午後になると東日本や北日本でも天気が崩れてくるが、内陸部を中心に雷雨になる所もあるため、天気の急変に注意が必要となる。東海や関東、北陸でも午後には雨が降りやすく、夕方ごろは内陸部を中心に雨脚が強まるおそれがある。
東日本から東北の内陸部を中心に発雷確率が高く、急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうにも注意が必要だ。北海道でも、午後は所々で雨が降る見通し。
ただ、雨が降るぶん気温はあまり上がらず、暑さはおさまりそうだ。
◆日曜日の天気
あさって12日(日)は西日本では天気が回復し、晴れる所が多くなりそうだ。
日差しとともに気温が上がり、各地で暑くなるため、熱中症に注意が必要となる。
一方、東日本や北日本は日曜日も大気の不安定な状態が続くため、スッキリしない空模様となる見込み。出かけるときに雨が降っていなくても、折り畳み傘を準備するなど、雨への備えはしておきたい。
(気象予報士・多胡安那)