災害時は“水の防災拠点”に 1日最大20トン生産可能な宅配水工場完成 東京・八王子市

災害時には1日1人3リットルの飲料水が必要といわれています。東京・八王子市に新たに造られた宅配水の生産工場は、災害時に防災拠点としての役割を果たします。

宅配や自動販売機で水を販売する会社・ウォーターポイントが八王子市に建設した工場は、東京都内で初めてとなる防災拠点の機能を備えた宅配水工場として、6月11日から運転を始めます。地下40メートルから八王子のおいしい水をくみ上げ、特殊なフィルターを通して高品質な水を生産します。

地下からの水のくみ上げは太陽光発電を利用しているため、災害時で断水したときでも1日2000人分の飲料水を供給することが可能です。工場ではこの飲料水のほか、トイレなどに使用する生活用水も作ることができ、災害時に1日最大20トンの水を提供します。ウォーターポイントの小早川克史社長は「東京都内は特に地震などを心配している人もいると思う。災害拠点も兼ねているので、地域住民の安心安全を守りながらおいしい水を広めていきたい」と話しました。

災害が起きてもライフラインを絶たせないという思いも持って、新たな"水の拠点”が始動します。

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