長崎港周辺で新幹線開業イベント 10月27~31日 観光丸クルーズや花火など

 長崎市は10日の定例市議会環境経済委員会で、西九州新幹線の開業効果を高め、地域経済の活性化につなげようと10月27~31日に長崎港や長崎水辺の森公園周辺で開く誘客イベントの概要を説明した。国内の帆船寄港や、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」大会運営委の協力を得てバルーンの体験試乗などを計画している。
 市観光交流推進室によると、「長崎くんち」奉納踊りの3年連続中止など、新型コロナウイルス禍の影響で、9月の開業後に市外からの誘客を見込める大型イベントが不足。感染防止対策を徹底した上で、長崎らしい「港・海」を会場としたイベントで誘客を図る。
 官民でつくる市誘客支援実行委主催。日本丸や海王丸が寄港予定で、観光丸の体験クルーズを計画する。週末には打ち上げ花火も予定。公園内にケータリングカーや飲食ブースを設ける。入場無料だが、体験クルーズは有料。
 10月に始まる大型観光PR「佐賀・長崎デスティネーションキャンペーン(DC)」とも連動し、集客目標は18万人。約7億6千万円の経済効果を見込む。
 総事業費約5千万円。市は本年度一般会計補正予算案に負担金4800万円を計上している。国の地方創生臨時交付金を活用する。


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