犠牲者の靴と等身大パネル展示 事件事故根絶訴え「命のメッセージ展」 琉球新報ギャラリーで開催

 交通事故や犯罪などで亡くなった被害者の遺品や等身大パネルを並べ、事件事故の根絶を訴える「生命(いのち)のメッセージ展in沖縄」(犯罪被害者支援ひだまりの会okinawa、いのちのミュージアム主催)が10日、那覇市泉崎の琉球新報ギャラリー(本社2階)で始まった。新報アートルネッサンスの一環。

 会場には50人分のパネルが並び、足元に犠牲者が生前身に付けていた靴を配置した。パネルには犠牲者の顔写真や名前、人柄、事件や事故に巻き込まれた経緯などを記す資料が展示される。

 展示されていた川満正則さん(享年48)は2005年2月、次男の出生届を役所に出した日に、強盗目的で後をつけてきた自衛官の男に殺された。読谷村から訪れた山内美空さん(27)は「(川満さんは)小さい子どもを残して亡くなり、つらかったと思う。私にも10カ月の小さい娘がいるので余計に悲しかった」と話した。

 ひだまりの会okinawaの河井由美代表(53)は「会場で一人一人の命と向き合ってほしい」と来場を呼び掛けた。

 イベントは13日まで。時間は午前10時~午後6時(最終日は午後4時まで)。問い合わせはひだまりの会okinawa(電話)090(2584)3639。

(友寄開)

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