年金支給再開手続きの周知求める 沖縄行政評価事務所が国などにあっせん

 沖縄行政評価事務所(神里豊所長)は10日、ハローワークへの求職申し込みで支給が停止される年金の支給再開手続きについて、浦添年金事務所と沖縄労働局にあっせんし周知や周知に関する協力に努めるよう求めた。

 65歳になるまでの老齢年金と雇用保険の失業給付は同時に受け取ることができず、年金受給者がハローワークで求職を申し込むと一定期間、年金の全額が支給停止となる。年金支給再開の手続きをした場合、停止期間中に失業給付を受給していなければ、期間中の年金を事後に受給できる。

 ただ、事後精算は退職後、失業給付受給期間の満了日以降となる。実際に年金が受給されるのは同期間の満了日から3カ月程度かかる。

 同事務所は年金の事後精算の遅れに関する行政相談を受け、民間の有識者で構成する行政苦情救済推進会議への諮問を経てあっせんを決めた。

(小波津智也)

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