備前焼の作家や窯元でつくる岡山県備前焼陶友会(備前市伊部)は12日、第36代「備前焼小町」に新見公立大2年高見柚月さん(19)=新見市=を選んだ。土と炎で多彩な表現を生む伝統工芸品の魅力を県内外に伝える。
県内の5人が応募し、今月上旬の選考会で陶友会の役員が歩く姿や抱負などを審査。高見さんは、明るい性格やはきはきした受け答えが評価されたという。
高見さんは京都市出身で、大学進学を機に岡山県へ。焼き物ファンの両親の影響で、幼い頃から備前焼に慣れ親しんできたという。「一つとして同じ色や模様がない点が魅力的。なじみの薄い若者世代に関心を持ってもらえるよう発信していきたい」と意気込む。
任期は7月1日から2年間。昨年から小町を務める上田彩乃さん(20)、難波歩由未さん(19)とともに県内外の各所に足を運び、10月15、16日に開催予定の備前焼まつりをPRする。