「鎌倉殿」義時公の位牌後世に 鎌倉・覚園寺で開眼法要 鎌倉彫で作製

北条義時公ゆかりの覚園寺で開かれた位牌の開眼法要=鎌倉市二階堂

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、主役を務める北条義時公ゆかりの覚園寺(鎌倉市二階堂)で13日、「お位牌(いはい)開眼法要」が営まれた。同寺の関係者や、位牌の作製に当たった伝統鎌倉彫事業協同組合の組合員らが参加。お披露目を行うとともに、義時公の生きた鎌倉時代に思いをはせた。

 ドラマの放送で注目を集める義時公の功績を後世に残そうと命日に合わせ、初めて企画した。同寺は1218年、義時公が建てた大倉薬師堂が前身とされている。

 法要には、同寺の役員や一般市民らが参列。本堂薬師堂で地元の伝統工芸「鎌倉彫」で作られた義時公の位牌を前に、住職らがお経を読み上げた。その後、参加者約40人が焼香した。

 仲田順昌住職は「コロナ禍で我慢の日々が続く。10年後、百年後に(コロナ禍に)どんなことをしてきたか思い出してほしいと考え作製して頂いた」と語った。

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