シャベルで殴殺される囚人 絶望のアウシュヴィッツ収容所 「アウシュヴィッツのチャンピオン」本編映像

7月22日より劇場公開される、アウシュヴィッツ強制収容所から生き延びたボクサーの半生を描いた映画「アウシュヴィッツのチャンピオン」から、アウシュヴィッツへと移送された最初の囚人として、1940年6月14日に主人公のテディが連行されるシーンを切り取った本編映像が公開された。

「家族のことは忘れろ」「おまえたちは人間ではない」と、収容者に浴びせる司令官の非道な声とともに、テディが家族と引き裂かれ、平穏だった日常が一瞬にして奪われた時の様子が映し出される。頭を刈られ、十分な食料も与えられないまま労働に従事させられる収容所での生活。ある時、看守の目を盗みながらある囚人が脱出計画を話し始めると、後ろから聞いていたカポ(ナチスの協力者である収容者)がシャベルを頭に振り下ろして囚人を殴殺されてしまう。

「アウシュヴィッツのチャンピオン」は、実在のボクサーであるタデウシュ・“テディ”・ピトロシュコスキをモデルとした作品。1940年アウシュヴィッツ強制収容所を舞台に、司令官たちの娯楽としてリングに立たされることになるボクシングのチャンピオンだったテディを描く。テディを演じるのは、「イレブン・ミニッツ」「ダーク・クライム」などのピョートル・グウォヴァツキ。ポーランド出身でホロコースト生存者の孫でもあるマチェイ・バルチェフスキが監督を務めた。

【作品情報】
アウシュヴィッツのチャンピオン
2022年7月22日(金)より新宿武蔵野館、HTC渋谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
© Iron Films sp. z o.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.z o.o, Hardkop sp.z o.o,Moovi sp.z o.o

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