BTSが活動休止の意向、涙ぐみながら思い吐露 YouTubeでメンバー「第2章に進むため」

BTSメンバーの7人=4月、米ラスベガス(AP=共同)

 世界的人気を誇る韓国の男性音楽グループBTS(防弾少年団)は6月14日、ユーチューブ動画で、グループとしての活動を一時休止し、ソロ活動に専念する意向を示した。メンバー7人のリーダー、RMさんは「BTSを長く続けたい」と語り、前向きな充電期間との位置付けを強調。「少し僕らが立ち止まり、休んでも(それは)今後のさらに多くの時間のため」と話した。

 BTSの所属事務所は「ソロ活動を本格化させる」としつつ、BTSのグループとしての活動も続くとの声明を出した。活動休止期間など詳細は明らかになっていない。

 メンバーのジョングクさんは「個人的な時間を各自が過ごして、いろんな経験を積み、一段と成長して皆さんの前に戻ってくる日がきっと来る」と強調し「応援してくれたらうれしい」と、ファンらに訴えた。

 約1時間の動画の終盤、メンバーは涙ぐみながら思いを吐露。ジェイホープさんは「(ソロ活動で)BTSというチームが、より堅固になる。BTSの第2章に進むのにとても良い時期であり、ステップだ」と語った。

 BTSは日本を含む各国で「ARMY(アーミー)」と呼ばれるファンから支持され、米ニューヨークの国連本部でのイベントでスピーチしたり、ホワイトハウスで憎悪犯罪(ヘイトクライム)撲滅を呼びかけたりするなど社会活動にも力を入れてきた。

 2020年にはヒット曲「Dynamite(ダイナマイト)」が米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞の候補となり、話題を呼んだ。今月10日にはデビューから約9年の集大成としてニューアルバムをリリースしたばかりだった。

※Youtubeチャンネル「BANGTANTV」で公開された動画

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