レギュラーシーズンの日程が終了した欧州サッカー。上位争いもさることながら、残留争いが白熱したリーグも多かった。
今回はそんな中で残念ながら2部降格となったチームの中から、活躍した選手たちを見ていきたい。
ドニ・ブアンガ
入れ替え戦の末にまさかの2部降格となったサンテティエンヌ。サポーターによる暴動は大きな問題となった。
そんなクラブで今季攻撃を牽引していた一人が、ガボン代表のアタッカーであるブアンガだ。2018-19シーズンにニームへ加入し、リーグ戦8ゴールを記録。翌シーズンに早くもサンテティエンヌへ引き抜かれた。
以来、チームの中心として活躍してきた選手であり、今季もリーグ戦9ゴール6アシストをマークしていた。
ヨハン・バスケス
23歳のメキシコ代表のDFは、モンテレイやプーマスを経て今季からジェノアへローンで加入、欧州初挑戦となった。
主力センターバックとしてプレーし、その活躍が認められて1月には完全移籍で買い取られた。タックル数ではセリエA屈指のスタッツを残すなど奮闘、それもあってリーグにおけるチームの総失点は比較的少なかった。
ただその甲斐なく、ジェノアは19位で降格となっている。
ジェームズ・タルコフスキ
バーンリーの守備の要、タルコウスキ。競り合いでは無類の強さを誇り、近年屈強な守備を武器にプレミアリーグに定着してきたクラブにとっては、功労者とも言うべき存在である。
若手時代は主に2部や3部のクラブでプレーし、2016年の冬にバーンリーへ加入。当初は出場機会に恵まれなかったが、2017-18シーズンからは不動の主力となった。
今季もリーグ戦35試合に出場してチームを牽引したが、18位で2部降格となった。
奥川 雅也
現在ビーレフェルトに所属している奥川。
2015年に京都サンガからザルツブルクへ引き抜かれ、他クラブへのローンを経て、19-20シーズンには南野拓実らと共にトップチームで活躍した。
昨季途中からはローンでビーレフェルトへ加入し、完全移籍して迎えた今季はブンデスリーガで8ゴールをマーク。ゴール数はチームトップと貢献したが、残念ながらクラブは17位で降格が決定した。
その去就や、今後の代表でのキャリアにも注目だ。
ホルヘ・モリーナ
大ベテランストライカー、モリーナ。40歳となった今季もトップレベルで現役生活を送っている。
その息の長さで知られる一方、プリメーラデビューは29歳時と、非常に遅咲きの選手である。
30代後半からはプリメーラで活躍を続けており、昨季からはグラナダでプレー。今季は例年通り途中出場が多かったものの、5大リーグの最年長ハットトリック記録を打ち立てるなど、驚異的な勝負強さを発揮していた。
リーグ戦では10ゴールを決めたが、チームは僅差で残留を逃している。