丸広川越店、お中元商戦へ本気 川越市制100年で“日本酒”開発 埼玉8カ所にギフトセンターも設置へ

出陣式でかけ声を挙げる社員ら=15日、川越市新富町の丸広川越店

 夏のギフトシーズンに向け、埼玉県川越市新富町の丸広川越店は15日、お中元ギフトセンターを開設。営業開始前に出陣式を行った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、式典を催すのは3年ぶり。

 川越店を本店とする同社は、今年が川越市制施行100周年になることから、地元産の酒造好適米を使った日本酒を市内酒造会社と共同開発するなど、記念のギフト商品も取りそろえている。式では、法被を着た社員らが売り場に集合。担当バイヤーのかけ声に合わせて拳を握り、お中元商戦の奮闘を誓った。

 丸広は各地の店舗など県内8カ所に順次センターを設置。7月25日まで取り扱う。今夏の売上目標は前年比100.5%の8億2千万円。コロナ下ではオンラインや電話の注文が伸びているほか、旅行を控える社会情勢を反映して、産地直送品を自宅用に購入する客も目立つという。食料品ギフト担当次長の宮沢雅人さん(47)は「お客さまの需要を意識して商品を用意した。併せて、おいしい物を通して埼玉を再発見していただきたい」と話していた。

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