2018年からの4年で最も市場価値が上がった日本人選手10人

日本を熱狂させた2018年ワールドカップから4年が経とうとしている。

『Transfermarkt』で、2018年7月からの4年間で最も市場価値が上昇した日本人選手を調べてみた。

10位 奥川 雅也(ビーレフェルト)

__現市場価値:500万ユーロ(7億円)
当時市場価値:70万ユーロ(1億円)
上昇額:430万ユーロ(6億円)
上昇率:614.3%__

古都のネイマールと呼ばれた彼も26歳になった。

4年前の2018年夏にレッドブル・ザルブルクからドイツ2部ホルシュタイン・キールに貸し出されると5ゴールをマーク。飛躍につなげる年になった。

不運が重なったこともあるが、いまだに日本代表デビューを果たせていないのは驚き。逆転でのW杯メンバー入りはなるだろうか。

9位 伊藤 洋輝(シュトゥットガルト)

__現市場価値:450万ユーロ(6\.3億円)
当時市場価値:5万ユーロ(700万円)
上昇額:445万ユーロ(6.2億円)
上昇率:8900%__

6月に日本代表デビューした23歳の新鋭DF。4年前の2018年にジュビロ磐田でプロデビューしている。

昨季は海外初参戦ながらブンデスリーガ29試合に出場し、ルーキーオブザイヤーの候補にも選出されるなどブレイク。この1年で市場価値は急上昇した。

8位 古橋 亨梧(セルティック)

__現市場価値:550万ユーロ(7\.7億円)
当時市場価値:25万ユーロ(3545万円)
上昇額:525万ユーロ(7.4億円)
上昇率:2100%__

今季セルティックに移籍すると、シーズン20ゴールをマークして英雄になった古橋。

2018年はJ2のFC岐阜でゴールを量産するなどブレイクし、8月にヴィッセル神戸に引き抜かれた。

海外での活躍により、27歳という年齢ながら、この1年で市場価値が急上昇している。

7位 堂安 律(PSV)

__現市場価値:800万ユーロ(11\.3億円)
当時市場価値:250万ユーロ(3.5億円)
上昇額:550万ユーロ(7.7億円)
上昇率:220%__

6月16日で24歳になる堂安。パラグアイ戦での見事なパフォーマンスで日本代表での価値を見せつけた。

フローニンゲンでの2年目を迎えていた2018-19シーズンはオランダでの地位を確立。2019年6月には市場価値が自己最高額となる1000万ユーロ(14億円)に到達している。

市場価値的にはやや足踏みしているが、来季は夢であるチャンピオンズリーグに出場する可能性も?

6位 伊東 純也(ヘンク)

__現市場価値:750万ユーロ(10\.6億円)
当時市場価値:110万ユーロ(1.5億円)
上昇額:640万ユーロ(9億円)
上昇率:581.8%__

いまや日本代表のエースとなった29歳の快足ウィング。

2017年末に代表デビューすると、2018年は柏レイソルで主軸として活躍。チームのJ2降格もあり、2019年2月にヘンクにローン移籍した。ベルギーでも活躍を続けており、市場価値も飛躍している。

5位 遠藤 航(シュトゥットガルト)

__現市場価値:800万ユーロ(11\.3億円)
当時市場価値:145万ユーロ(2億円)
上昇額:655万ユーロ(9.2億円)
上昇率:451.7%__

日本代表でも絶対的存在になった29歳になった職人ボランチ。

2018年夏に浦和レッズからシント=トロイデンに移籍して海外に挑戦している。その後、シュトゥットガルトでは1部昇格に貢献すると3年目にしてキャプテンに指名。

今季は残留争いに巻き込まれたものの、最終節の劇的ゴールで英雄になった。市場価値もこの1年ほどで跳ね上がっている。

4位 久保 建英(マジョルカ)

__現市場価値:750万ユーロ(10\.6億円)
当時市場価値:30万ユーロ(4241万円)
上昇額:720万ユーロ(10億円)
上昇率:2400%__

21歳にしてついに日本代表初ゴールを決めた久保。

4年前の2018年はW杯にサポートメンバーとして帯同した後、横浜F・マリノスにローン移籍している。

その後、2019年にレアル・マドリーに移籍すると、2020年には市場価値が3000万ユーロ(42億円)にまで急騰した。

だが、その後はやや足踏みが続いいており、市場価値も下落。今季はW杯出場がかかるシーズンだけに並々ならぬ意欲で挑むはずだ。

3位 南野 拓実(リヴァプール)

__現市場価値:1200万ユーロ(17億円)
当時市場価値:400万ユーロ(5.6億円)
上昇額:800万ユーロ(11.3億円)
上昇率:200%__

27歳になった日本代表の10番。2015年1月にレッドブル・ザルツブルクに移籍し、2018年もオーストリアでプレーしていた。

2018年のW杯落選については、「呼ばれるわけないだろうと思っていて。俺、ハリルに全然好かれてなかったですね…。2回くらい行って、ラスト5分とかで両方の試合に出されて、何すればいいのみたいな」と振り返っている。

2019年のCLで活躍すると市場価値が急上昇。その直後にリヴァプールに移籍した。

2位 鎌田 大地(フランクフルト)

__現市場価値:2200万ユーロ(31億円)
当時市場価値:1万ユーロ(1.4億円)
上昇額:2100万ユーロ(30億円)
上昇率:2100%__

日本代表でも異彩を放つ彼は8月で26歳になる。

2017年にフランクフルトに移籍すると、2018年夏にシント=トロイデンにローン移籍。16ゴールと得点力を開花させる飛躍のシーズンになった。

フランクフルト復帰後は確かな活躍を見せており、2021年には市場価値が自己最高となる2500万ユーロ(35億円)に到達。欧州で最も評価されている日本人のひとりだ。

1位 冨安 健洋(アーセナル)

__現市場価値:2500万ユーロ(35億円)
当時市場価値:35万ユーロ(4948万円)
上昇額:2465万ユーロ(34億円)
上昇率:7042.9%__

23歳にしてアーセナルでの評価を確立した冨安。そのポテンシャルは日本サッカー史上最高クラスだ。

2018年1月にシント=トロイデンに移籍すると怪我が癒えた2018-19シーズンから瞬く間に成長。2019年夏にセリエAのボローニャに買い取られると、2021年にはアーセナルへステップアップを果たした。

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市場価値も右肩上がりに上昇。現時点で市場価値が最も高い日本人選手でもある。

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