マイクロソフトの検索サービス「Bing」(ビング)で複数の自治体の公式ウェブサイトになりすました偽サイトが上位に表示されていた問題で、同社は16日、偽サイトにアクセスできないように対策したことを明らかにした。
偽サイトが確認されているのは神奈川県や横須賀市、藤沢市、長野市、徳島市など。各自治体が「ウイルスに感染する恐れがある」などと注意を呼びかけてきた。
横須賀市は同日、検索しても偽サイトが表示されなくなったことを確認した。市によると、偽サイトは公式サイトとほぼ同じで背景の色などに若干の違いがあった。「横須賀市 税金」などと検索すると、公式サイトよりも上位に表示され、気付かずに利用してしまう可能性が高いという。
県警サイバーセキュリティ対策本部も、県内自治体の偽サイトにはアクセスできなくなったことを確認した。
情報セキュリティー会社トレンドマイクロによると、今回の偽サイトは指定したサイトを中継して表示する「プロキシ回避システム」で、正規サイトにはない広告を表示する機能があったという。同社担当者は「アフィリエイト(成果報酬型広告)目的のハッカーなどが関係している可能性がある」と指摘している。