世界でも珍しい「白洲」出現 南島原・原城沖 上陸ツアーが人気

原城跡の沖合に出現した白洲で磯遊びや写真撮影を楽しむ行楽客=南島原市南有馬町

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つ、原城跡(南島原市南有馬町)から約300メートル沖合に、世界的にも珍しい乳白色の浅瀬「白洲(しらす)(リソサムニューム礁)」が姿を現している。
 石灰藻の一種で、春から初夏の大潮干潮時にだけ出現する。見た目はコンペイトーに似ており、地元では「白洲の真砂(まさご)」と呼ばれている。世界で白洲が見られるのはインド洋や英国の海岸など数カ所という。
 地元の漁船組合が上陸ツアーを実施。梅雨の晴れ間の16日は25人の行楽客が参加し出港した。到着後、白洲が海に沈む約40分の間、遠浅の海に手足を入れたり写真撮影したり、思い思いに楽しんだ。大村市の主婦、佐藤たかねさん(75)は「不思議な光景。まるで神様がくれた贈り物のよう」と驚いていた。

見た目がコンペイトーに似た石灰藻の一種「リソサムニューム」

 最後のツアーは7月14、15日を予定しているが、潮の状況や天候によって欠航するため確認・予約が必要。一般(中学生以上)3千円、小学生2千円、幼児(4歳以上)千円。
 問い合わせは「原城温泉 真砂」(電0957.85.3155)。


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