難聴の画家が初個展 活動10年、節目に緻密作50点 佐野出身の関口さん

自身の作品「NAMI」を手にする関口さん

 【佐野】市出身の画家関口蓮(せきぐちれん)さん(28)=神奈川県鎌倉市=によるアート展「覚醒」が22日、足利市通2丁目のアートスペース&カフェで始まる。自身初となる個展で、ミリペンによる精細な線画の技法で描く緻密な作品を約50点展示するほか、関口さんが作品を完成させるまでの制作過程を記録した動画も公開される。26日まで。

 関口さんは生まれつき難聴で、主に口の動きを読み取ることで意思疎通を図っている。小学生の頃から造形作品を作っていたほか、絵本「えんとつ町のプペル」など緻密な作風で知られる西野亮廣(にしのあきひろ)さんの絵画作品を好むなど、芸術に関心があったという。

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