<南風>違いもチカラ

 これまで半年間コラムをご覧いただきありがとうございました。執筆のお声掛けをいただいた時は、うれしい半面、私にコラムが書けるか自信がなく不安だった。断ろうかどうしようかと悩んでいることを友人に話すと、「初めからできないと決めつけるより、まずはやってみたら?」と背中を押してもらった。

 不安は私が勝手に作り出しているものだとハッとした。引き受けたからには読んでくれた皆さまの気付きや興味を持ってもらえるような内容にしたいと考えながら執筆した。掲載される度に感想を寄せる方もおり、うれしい交流も生まれ、コラムを通じてさまざまなつながりをいただいたことに大変感謝している。

 私はこれまでも今も動物愛護活動からさまざまな経験をしている。初めは動物を助けたいとの思いだったが、活動を通して動物に関わる人の暮らしにも目が向くようになる。動物に関わる人が幸せでないと、動物も幸せに暮らせないということに気付いた。動物の置かれた現状は人間社会を反映しているように感じる。

 これからも動物を通して、命について考え、関わる人の暮らしが少しでも良くなるようにお手伝いをしていくつもりだ。そして皆さまと一緒に人も動物も幸せに暮らす社会を子どもたちにつなげたい。

 人との出会いやつながり、さまざまな経験は私自身をとても成長させてくれた。うれしい、悲しい、悔しいこと、今までの経験全てが糧だ。さまざまな視点を持ち、型にはまらず違いもチカラに変え、私らしくできることを続けよう。

 最後に那覇のまちぐゎーで青い髪の私を見掛けたら、「はち~!」と気軽に声を掛けてほしい(普段は「はち」というニックネームで呼ばれている)。次は皆さんと紙面ではなく、まちぐゎーで会えることを楽しみにしている。

(畑井モト子、琉球わんにゃんゆいまーる代表理事)

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