BMW、先代の成功を受け継ぐ新型M4 GT4を発表。2023年からのデリバリーを予定

 6月17日、BMWモータースポーツはアメリカのバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されているGTワールドチャレンジ・アメリカの会場で、G82型新型BMW M4 GT4を公開した。先代のF82型M4 GT4の成功を引き継ぐニューマシンで、2023年のデリバリー開始を予定している。

 世界的に大きな広がりをみせるGT4マーケット向けに、BMWはF82型M4をベースにしたM4 GT4を投入し全世界的に活用されているが、その成功を引き継ぐべく、新型G82をベースにしたM4 GT4がリリースされた。すでにニュルブルクリンクでのテストを成功裏に終えており、2023年開幕のデリバリーに間に合うよう、2022年10月に生産が開始される。

「我々は大成功を収めた第1世代M4 GT4の後継車の開発に挑戦した。ベースとなるM4の市販車はより高い信頼性があり、より速く、エモーショナルな新しいM4 GT4を生み出した」と語るのはBMW M社のCEOであるフランシスカス・ファン・ミール。

 開発に向けては“兄貴分”であり、すでにさまざまなレースに参戦しているM4 GT3とさまざまなコンポーネントを共有。パフォーマンス、コスト効率、信頼性、メンテナンス性の4つを焦点に当て開発された。

 また人間工学と電子制御のさらなる進歩により、カスタマーの体験のクオリティが大きく上がっているとしている。車両の多くの設定とチェックが直接可能となり、PCを接続しての設定が最小限に抑えられるという。

 さらに、BMWモータースポーツのパートナーであるビーコンプ、H&R、プーマ、ラベノール、レカロといった専門知識をもつパートナーと共有し開発されている。

 新型M4 GT4はこの後ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)への参戦、ポルティマオ24時間に参戦しテストの最終段階に入る。生産は2022年10月にスタート予定だ。車両価格は18万7000ユーロ(約2650万円)となっている。M4 GT4は日本ではファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS、ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by HankookのST-Zクラスで使用が可能だ。

新型BMW M4 GT4
新型BMW M4 GT4
新型BMW M4 GT4
新型BMW M4 GT4
新型BMW M4 GT4とBMW M4 GT3
BMW M4 GT3にも採用されたファナテック製のステアリングが新型BMW M4 GT4にも採用された。
新型BMW M4 GT4のレカロ製シート
新型BMW M4 GT4のコクピット内のスイッチパネル
新型BMW M4 GT4のブレーキ。APレーシング製が採用された。
新型BMW M4 GT4のリヤハッチ内部

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