JR九州は17日、西九州新幹線（武雄温泉－長崎）開業に合わせ、インターネット予約の割引切符を開業1カ月前の8月23日から販売すると発表した。博多－長崎の最安価格（普通運賃と特急料金の合計）は片道3600円。開業直後の利用促進のため3200円の期間限定切符も設定した。
指定席のネット割引切符は3種類。博多－長崎は片道の場合、利用3日前までに予約する「かもめネット早特3」が3600円（通常の指定席価格から2450円引き）。当日も予約できる「かもめネットきっぷ」は4200円（同1850円引き）。利用7日前までの予約が必要な「おためし！かもめネット早特7」は3200円（同2850円引き）で12月末までの期間限定。
かもめネットきっぷは、佐世保－長崎を武雄温泉経由で、新幹線と在来線を乗り継ぐ形で利用すると、来年3月31日までは3900円（同1840円引き）とする。
現行の博多－長崎の在来線特急のネット割引切符は当日予約が3150円、3日前までの予約が2550円で、いずれも千円ほど高くなる。福岡市の本社で会見した福永嘉之鉄道事業本部長は「時短効果による利便性向上を勘案した値段設定。まずは早特7で新幹線の速さ、便利さを実感してほしい」と説明した。
通勤通学利用を想定した定期券「新幹線エクセルパス」は9月9日以降販売。新大村－長崎の通勤は月4万1410円、通学（大学生）は同2万8450円。諫早－長崎の通勤は同2万8890円、通学（大学生）は同2万3590円になる。
九州新幹線長崎ルートのうち武雄温泉－長崎は新幹線かもめ、博多－武雄温泉は在来線特急リレーかもめが運行する。博多－長崎の価格は自由席5520円、指定席6050円。
また、鉄道建設・運輸施設整備支援機構は17日、5月から実施していた新幹線かもめの車両走行試験を完了したと発表した。20日にJR九州が駅や線路などの施設管理を引き継ぎ、その後訓練運転に入る。
