西九州新幹線かもめ 1日22往復で調整 JR九州、現行特急と同程度

 9月に部分開業する九州新幹線長崎ルート(博多-長崎)について、JR九州が西九州新幹線かもめ(武雄温泉-長崎)の運行本数を1日22往復程度にする方向で調整していることが2日、複数の関係者への取材で分かった。現行の特急本数と同程度になる見通し。武雄温泉で乗り継ぐ在来線特急リレーかもめも同じ本数となる。
 現在、博多-長崎の在来線特急かもめは1日22往復、臨時列車が1往復運行。1時間当たり1~2本のダイヤとなっている。武雄温泉-長崎には全5駅あり、関係者によると、各駅停車のほか、一部の駅に止まらない「速達便」も投入される予定。
 長崎ルートの全長143キロのうち、武雄温泉-長崎の約66キロはフル規格で整備。武雄温泉で新幹線と在来線特急を乗り換える「リレー方式」で運行する。博多-長崎の所要時間は最速1時間20分で現行の特急より約30分短縮される。一方、佐賀県内の未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の整備方式は決まっていない。
 博多-長崎で新幹線と特急を乗り継いだ場合、運賃と自由席料金の合計は5520円となり、特急だけを利用する現行より460円高くなる。


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