【地図記号クイズ】後世に伝えるべき「大切なメッセージ」を記した場所とは?

旅好きの皆さんの中には、「1日中ずっと地図を眺めていられる」なんて言う人も多いかもしれません。遠い地の景色を思い描きながらの卓上トリップも素敵ですよね! そこでここでは、そんな地図好きさんのために「地図記号クイズ」を連載でお届けします。2万5千分の1の地形図には、全部で134種類の地図記号が設定されているそう。よく知っている記号から、「はじめて見たかも」なレア記号もあるかもしれませんね!

今日の地図記号は「自然災害伝承碑」

今日の地図記号の正解は、「自然災害伝承碑」でした!

「自然災害伝承碑」とは、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄(災害の様相や被害の状況など)が記載されている石碑やモニュメント。

※画像はイメージです (C)Shutterstock.com

位置や、地形、地質、気象などの自然的条件から、昔から数多くの自然災害に見舞われてきた日本。被害を受けるたびに、先人はそのときの様子や教訓を石碑やモニュメントに刻み、後世に遺してきました。

しかしながら、豪雨で多くの被害を被った地区では「石碑があるのは知っていたが、関心を持って碑文を読んでいなかった。水害について深く考えたことはなかった」。(平成30年8月17日付け中国新聞より引用)などという状況もあり、国土地理院は、自然災害伝承碑に遺された過去からのメッセージが十分に活かされていないと考えました。

そこで、自然災害伝承碑の情報を地形図などに掲載することにより、過去の自然災害の教訓を伝えるとともに、教訓を踏まえた的確な防災行動による被害の軽減を目指しているのです。

番号:71

名称:自然災害伝承碑

適用:1.「自然災害伝承碑」とは、過去に起きた自然災害に関する情報を伝える恒久的な石碑、モニュメント等をいう。2. 記号の真位置は、記号下辺の陰の部分を除いた中央とする。

参考:国土地理院 https://www.gsi.go.jp/top.html

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