要支援者目線で減災誓う パーキンソン病の甲斐さん防災士取得

防災士の認証状交付式を終え、活動時に使うベストを身に着けるパーキンソン病患者の甲斐敦史さん(右)=19日午前、県防災庁舎

 手の震えや体のこわばりなどが起きる進行性の難病・パーキンソン病患者で、全国パーキンソン病友の会県支部事務局代表の甲斐敦史さん(61)=宮崎市=が防災士の資格を取得した。阪神・淡路大震災では震災直後、現地でボランティアとして復興支援に奔走。40代半ばで発症し闘病生活が続くが、全国で災害が相次ぐ中、障害がある人や難病患者ら要支援者の声を届けることで防災意識を高めようと一念発起。19日に認証状を受け取り、「障害者や難病患者の目線で活動できる防災士になりたい」と決意をにじませた。

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