性的暴行目的で10代女性にけが負わす 神奈川県警、容疑の男再逮捕へ

神奈川県警本部

 神奈川県海老名市の路上で女子高校生を車ではねて殺害しようとしたとして殺人未遂の疑いで逮捕された会社員の男(27)=平塚市須賀=が、別の10代女性に性的暴行を加えようとしてけがをさせた疑いが強まったとして、県警が勾留満期の21日にも、強制性交致傷の疑いで再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で20日、分かった。

 捜査関係者によると、男は4月、茅ケ崎市内の路上で、面識のない県内の10代女性に性的暴行を加えようとした上、その際にけがを負わせた疑いが持たれている。

 男は、5月中旬午後8時10分ごろ、海老名市内の路上で、自転車に乗っていた同市の女子高校生を後ろから車ではねて殺害しようとしたとして、6月1日に殺人未遂の疑いで県警に逮捕されていた。逮捕時の調べに対し、男は「殺意はありません」と容疑を否認していた。

 県警によると、女子生徒は学校から帰宅途中に車道の端を自転車で通行していたところ、男の車にはねられた。女子生徒が「車にぶつけられた」と海老名署に通報。警察官が駆け付けた時には、男は車で現場から去っていた。女子生徒は追突された衝撃で転倒するなどして右足に重傷を負った。

 県警は、ほかにも同様の被害に遭った人がいないか捜査を進めていた。

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