英人気歌手 ファンのカミングアウトを手伝う「正式にゲイだ、僕の友よ」

歌手のハリー・スタイルズが、ウェンブリー・スタジアムのコンサートで、イタリア人のファンがゲイであることをカミングアウトするのを手伝ったという。「ラブ・オン・ツアー」ロンドン公演を2夜連続で行っていたハリーが、19日に一人の観客からの特別なリクエストに気づいた。

「オノからウェンブリーへ:カミングアウトを手伝ってください」と書かれたプラカードを持っていたマッテオという名のファンの要望にハリーは喜んで応え、頭上にゲイ・プライドの虹色の旗を掲げながら、「正式にゲイだ、僕の友よ」と宣言。「おめでとう、マッテオ。君は自由の身になった」と伝えたという。

ハリーは、以前もコンサートでファンがカミングアウトするのを助けたことがある。昨年10月、LGBTQ+のファンを多く持つハリーは、コネチカット州アンキャスビルにあるモヒーガン・サン・アリーナでのライブ中、観客の一人が自分のセクシュアリティを公にするのを手伝った。満員の観客の中で、「カミングアウトするのを手伝って」と書かれたプラカードを持った少女を見つけると、ハリーはプライド・フラッグを掲げてこう話しかけた。「誰に向けてカミングアウトしたいの?」「君自身のために?僕がこの旗を掲げたら、君は正式にカミングアウトしたことになるみたいだ!さあ、カミングアウト!」

さらに先月ハリーはナッシュビルのブリジストン・アリーナで公演中、あるファンのお腹の中の赤ちゃんの性別を発表するのにも一役買っていた。ハリーは、ある女性が『キウイ』の歌詞をもじった「私妊娠してるの。あなたに関係あることにして」や「結果を公表して」と書かれた紙を掲げていたことから、その女性のパートナーのマイクさんと電話で、こう話し始めた。「僕は全てを知っていて、君は知らないから、この瞬間を楽しんでるよ」そして、カップルをハラハラさせるつもりだと冗談を飛ばしながらこう続けた。「よし、次の曲をやるぞ!」「ああマイク、まだそこにいたんだっけ!」そして聴衆にカウントダウンさせた後、ハリーはひざまずいて「赤ちゃんは女の子」と発表し、「僕はそれを望んでたけど、君はそうだった?」とからかった。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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