2022年F1第9戦カナダGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第9戦カナダGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはエステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、周冠宇(アルファロメオ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。

■アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム
ランス・ストロール 決勝=10位

2022年F1第9戦カナダGP ランス・ストロール(アストンマーティン)

 このレースでは戦略がとても良かった。1点とはいえ、ポイントを獲れて本当にうれしいよ。まず最初のセットのタイヤで長いスティントを走り、1ストップレースを機能させようと決めたのが良かったし、コース上では何台ものクルマの列を背後に抑え続けることができた。ダニエル(・リカルド)をオーバーテイクできたのは、うれしいボーナスのようなものだった。こちらの方がタイヤがフレッシュだったから、あまり苦労せずに抜くことができたんだ。

 今年は以前よりずっと厳しい状況に直面しているのは間違いない。でも、今日は実りのあるレースができて満足している。最後にこの週末を通じて、すばらしい応援で僕を迎えてくれた母国のファンに心から感謝したい。久しぶりのホームグランプリで、まさに信じられないような気分だった。

■BWTアルピーヌF1チーム
フェルナンド・アロンソ 決勝=9位

2022年F1第9戦カナダGP フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)

 この週末の僕らの働きは、9位よりも上の結果に値するものだったと思う。それでも、最終的に2台揃ってポイント圏内に入れたのは良かった。

 振り返ってみれば、ポディウムフィニッシュを争う大きなチャンスを逸したと言わざるをえない。ペースから言えば、それは十分に可能と感じられたからだ。最初のストップ予定直前のVSCは、僕らにとってはタイミングが悪くて痛手になった。VSCになった時、僕はちょうどメインストレートにいて、終了するまでにピットに入る機会を逃したんだ。

 20周目以降はエンジンに問題を抱えていたが、様子を見ながら完走を目指した。リタイアを選ばず、DRSを活用してポジションを守ったものの、ストレートでは大きくタイムを失っていた。

 予選でいいパフォーマンスを示せただけに、こういうかたちになって残念だ。信頼性の問題を解決し、さらにポイントを加算することを目標として、シルバーストンへ向かうよ。

(レース後の会見で語り)VSCは少し不運だったが、最大の問題はエンジンだった。20周目ぐらいから問題を抱えていたんだ。デプロイメントで1周1秒を失った。その瞬間から、表彰台のことを考えるのをやめた。DRSトレインについていって、ポジションを守るしかなかった。でもストレートで1秒失うので、エステバンについていくのにはとても苦労した。

 結局、表彰台争いをする大きなチャンスを逃がしてしまった。表彰台を狙えるペースはあったと思う。

■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
周冠宇 決勝=8位

2022年F1第9戦カナダGP 周冠宇(アルファロメオ)

 僕にとってもチームにとっても、すごくいい週末だった。8位という結果にも大満足だよ。F1ではこれまでのベストフィニッシュだからね。

 今日はドライビングに関しても戦略に関しても、あらゆることをうまくやりきった。しばらくの間、ランス(・ストロール)を抜きあぐねたものの、それでも週末全体としてはクリーンで、急速な進歩を示すことができた。自分たちの持てる力と、このクルマのポテンシャルをすべて引き出せたと思う。このところ悔しいレースが続いていたから、トップ10フィニッシュはいいご褒美になったよ。

 このサーキットでは初めてのレースだったけど、予選ではトリッキーなコンディションの中でキチンと仕事ができて、今日もいいペースで走れた。これならポイントを争えるという確信があり、実際にそうなったんだ。サーキットだけでなく、ファクトリーで働いているみんなも喜んでくれると思うし、僕自身も超ハッピーだよ。これまでの仕事とここ2、3週間の進歩がもたらした結果であり、僕らはこれを受けるに値する。今後のレースでもこの調子を維持したい。これからが本当に楽しみだ。

■アルファロメオ・F1チーム・オーレン
バルテリ・ボッタス 決勝=7位

2022年F1第9戦カナダGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 今日のレースには満足してもいいと思う。特に全体を通じて良いペースを示せたことを考えるとね。ダブル入賞はいつだっていいもので、このところ厳しいレースが続いただけになおさらだ。そして、何よりも重要なのは、周囲のクルマと互角に戦うことができ、シーズン開幕当初のレベルまで戻ってきたのを確認できたことだよ。

 僕自身のレースについては、厄介なことは何もなかった。ハードタイヤでスタートして、その後はすべてが文句なしに運んだ。セーフティカーのタイミングも理想的で、「今日はツイてる!」って感じだったよ。僕自身、コース上ではとてもいい感じで走れたし、ジョウ(周冠宇)もいいレースができて良かった。彼はすごくペースが速くて、今週末は大いに自信を得たと思う。

■BWTアルピーヌF1チーム
エステバン・オコン 決勝=6位

2022年F1第9戦カナダGP エステバン・オコン(アルピーヌ)

 8点獲得という結果に心から満足している。チームはマシンと戦略の両面ですばらしい仕事をしたし、全体としてうまくマネージメントされていた。チームとしてかなりのポイントを稼ぎ、コンストラクターズ選手権でも大きく前進してカナダを離れることができる。

 レース終盤、バルテリを抑えるために、フェルナンドの役に立てたのがうれしいね。週末全体の運びについては、まだ話し合うべきこと、学ぶべきことが多い。でも、重要なのはこの勢いを維持して、今後のレースでもいいパフォーマンスを発揮し続けることだ。

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