◆横浜DeNA3-1巨人
久々の感触に浸った。五回1死からの初球。横浜DeNAのソトが戸郷の甘く入ったフォークボールを捉える。鋭い打球は青く染まった左翼席へと吸い込まれた。
4月26日以来となる先制の5号ソロ。打った瞬間、本塁打を確信したソトは「しばらく打てていなかったのでうれしい」と喜んだ。
悩める5年目だ。約2カ月間もアーチが出なかったのは来日して初めて。春先から打率は下降の一途をたどり、6月は1割半ば。生真面目な助っ人は自宅に帰ってもスイングを繰り返し、この日の試合前練習でも左脚を上げるタイミングを遅らせるフォームで打つなど、試行錯誤を続けていた。
勝利を決める一打にはならなかったが「大事な先制点を奪うことができて良かった」とソト。長いトンネルを抜け出すきっかけにしたい。