第26回参院選が6月22日公示された。午後5時に立候補届け出が締め切られ、福井選挙区(改選数1)は過去最多の6人が立候補した。7月10日の投開票に向け、18日間の選挙戦がスタートした。
立候補したのは届け出順に、政治団体「参政党」の砂畑まみ恵氏(40)、元衆院議員で無所属の斉木武志氏(48)、自民党現職の山崎正昭氏(80)=公明党推薦、元福井県議で無所属の笹岡一彦氏(66)=日本維新の会推薦、共産党福井県常任委員の山田和雄氏(54)、元福井県大野市議でNHK党のダニエル益資氏(42)。
6選を目指すベテラン山崎氏に5新人が挑む構図。6候補はこの日、選挙事務所などで第一声を放った。
砂畑氏は「5歳と3歳の子どもを持つ母親として、食の改善や子育てに重点を置き、訴えていきたい」と語った。
斉木氏は「所得や稼ぐ力を上げていくことが日本の回復には必要。福井を日本の成長を引っ張る地域にしていきたい」と訴えた。
山崎氏は、大野市議から50年近い政治経験を踏まえ「経験、知見、人脈を駆使し新しい時代への原動力になりたい」と声を上げた。
笹岡氏は、世代交代を訴え「働き盛りの政治家として北陸新幹線開業という100年に一度のチャンスを最大限生かす」と述べた。
山田氏は「政治の努力不足、責任放棄により国民生活が追い詰められることは絶対に許せない」と政権への対決姿勢を鮮明にした。
ダニエル氏は「福井県の政治は毎回同じ人、同じ政党が選ばれてしまう。この停滞感を変えていかなければならない」と強調した。
投票は7月10日午前7時から午後8時まで、県内385カ所(53カ所は終了時間繰り上げ)で行われる。期日前投票は6月23日に53カ所で始まる。開票の確定は選挙区が7月11日午前0時ごろ、比例代表は同3時ごろを見込んでいる。