参院選公示 岡山現新5人立つ 舌戦スタート、7月10日投開票

出陣式でガンバローコールをして気勢を上げる参院選岡山選挙区の立候補者陣営=岡山市内(画像の一部を加工しています)

 参院選は22日公示され、岡山選挙区(改選数1)には現新5人が立候補し、7月10日の投票に向けて18日間の論戦が始まった。主な候補者は第一声を上げた後、選挙カーで街頭に繰り出し、物価高対策や教育、公共交通の在り方といったそれぞれの政策を訴えた。

 立候補したのは諸派新人の高野由里子氏(46)、共産党新人の住寄聡美氏(39)、自民党現職の小野田紀美氏(39)、無所属新人の黒田晋氏(58)=立憲民主、国民民主党推薦、NHK党新人の山本貴平氏(47)。

 住寄氏は党県議らと岡山市中区を巡り、商業施設の周辺や住宅街の細い道まで車を走らせた。国道250号沿いでの街頭演説では「大学や専門学校の学費の将来的な無償化を目指す。反戦平和を貫く党への支援をお願いしたい」と力を込めた。

 小野田氏は党所属議員らと瀬戸内市や備前、高梁市を遊説した。玉野市役所前では地元市長と街頭に立ち、物価高や子育て施策といった課題を挙げ「国が責任を持って守っていく。政権与党として取り組ませてほしい」と支持を呼び掛けた。

 黒田氏は地元玉野市と岡山市南部を回り、スポット演説を繰り返した。玉野市のJR八浜駅前では支援者ら約80人を前に、公共交通問題を踏まえ「免許証がなくても通勤、通学、通院、買い物に行ける仕組みを国としてつくる」と主張した。

 高野氏はJR岡山駅前で第一声を上げ、その後は県北部に向けて選挙カーを走らせた。山本氏は県備前県民局近くで報道陣を前に政策を訴えた後、政見放送の収録に向かった。

 21日現在の県内の有権者数は156万7049人(男74万8431人、女81万8618人)。

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