ATM操作する男性に声掛け、詐欺被害防ぐ 松尾さんに感謝状 長崎署

井手署長(左)から感謝状を受け取った松尾さん=長崎署

 ニセ電話詐欺被害を未然に防いだとして長崎署は14日、長崎市の会社員、松尾加奈さん(57)に署長感謝状を贈った。
 松尾さんは5月24日、市内のコンビニで買い物を終えた際、携帯電話で通話しながらATMを操作している60代男性を発見。目に入ったATMの画面に49万円と表示されていたため、不審に思って男性に声をかけた。
 男性は「料金の未払いがある」などと説明。松尾さんが電話を代わると、通話を切られた。松尾さんは詐欺を疑い警察に通報。店員にも報告した。
 贈呈式で松尾さんは「勘違いならそれでよいと思い男性に話しかけた。まさか身近にニセ電話詐欺が起こるとは思わなかった」と話し、井手孝志署長は「勇気ある行動」とたたえた。


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