大分を元気に! 課題解決のためアイデアを創出し、地域貢献を目指す大分東明高校社会部

2年前から、向陽中学で同じ化学部員だった5人のメンバーが同好会として活動を始め、今年正式に部として認められた大分東明高校社会部。昨年行われた内閣府の「地方創生☆政策アイデアコンテスト2021」では、「『宇宙港』でおおいたを元気に」をテーマにプレゼンした。

大分空港が宇宙港に選ばれたことで、若い世代にもっと地元に興味や関心を持ってもらいたいという思いから企画発案した「第1回宇宙港クイズ大会in歩行者天国」のアイデアは、九州経済産業局長賞、協賛企業賞を受賞した。

プレゼンの練習をする部員たち

イベント開催に向けて、地元の企業や商店街の協力を得るため、プレゼンもすべて自分たちで行った。イベント当日は約250人が参加し、大分東明高校の有志40人も協力。その影響もあり、5人でスタートした部は現在、23人に拡大した。顧問の永冨正史教諭は「将来、彼らが社会人となったときに生かせる経験を積んでいる。高校生である今、いろいろな世界を見て見聞が広がるのは素晴らしいこと」と部員の活動を評価する。

反響の大きかった宇宙港クイズ大会は8月に第2回、10月にも第3回を予定している。部の発起人であり、部長を務める衛藤悠希(2年)は「社会で起こる問題や課題を、具体的に解決するためにはどうすればいいのかを考えていくのが社会部の役割。部員各自で、解決したいテーマは違うが、個人的には大分県の地方創生に貢献したい」と地元愛は強い。アイデアを創出し、社会貢献を目指す社会部の活動は大分の未来へとつながっていく。

社会貢献活動に力を入れる社会部

(塩月なつみ)

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