県高校総体 バスケットボール男子 チーム力の高さで柳ケ浦が2年連続4回目のV

県高校総体

バスケットボール男子

決勝リーグ 6月6日 佐伯中央病院アリーナ

柳ケ浦87-76溝部学園

(19-24、19-12、22-19、27-21)

柳ケ浦、別府溝部学園、大分舞鶴のベスト4常連校に加え、ノーシードから勝ち進んだ日田の4校が決勝リーグで戦った。

2勝同士の対戦となった決勝リーグ最後の試合は、柳ケ浦と別府溝部学園が対戦した。県高校新人大会の決勝と同じカードの対戦。雪辱を果たすべく、改めて土台づくりを徹底してきた柳ケ浦が勝利し、2年連続4回目の優勝を飾った。

両チームの対戦は互いの留学生の高さに注目が集まりがちだが、柳ケ浦が勝利した要因は、互いをカバーしあう「全員バスケ」にあった。中村誠監督が試合後に「今年は3年生が主体になってまとまり、大会を通して大きく成長してくれた」と笑顔で語ったように、チーム力の高さを随所で見せた。3月の新人大会の敗戦で生まれたリベンジの気持ちも、チームを一つにした。

試合は、第1クオーターではわずかなリードを許したものの、崩れることがなかった。ゲームキャプテンの金城凜寿人(3年)の声に呼応するように、統率された動きから見事なゴールが立て続けに決まっていく。さらに、抑えどころを捉えた守備は、相手のスピーディーな攻撃を封じる場面も多かった。「留学生に頼らなくても勝てるチームにしたい」(金城)と、それぞれが自覚し、自分の役割を果たした。

「昨年は7年ぶりのインターハイでベスト16。今年はベスト8を狙って、自信につながる大会にしてほしい」と中村監督。最終目標のウインターカップベスト8に向けて、全国への挑戦が始まる。

総合力の高さとチーム力で相手を上回った

喜びの声!声!声!

ポイントガード 金城凜寿人(3年)

新人大会は自分のせいで溝部に負けたので、優勝して取り返したいという気持ちで挑んだ。新チームになって、途中からキャプテンになって不安もあったが、仲間がついてきてくれたおかげで優勝できた。昨年、おととしの先輩は全国で結果を残しているので、それを超える成績を残したい。

シューティングガード 仲宗根州河(3年)

新人大会に負けてから、キャプテンを中心に毎日いい練習ができていたので自信があった。一人では勝てないけど、周りでいつも支えてくれる仲間の存在が大きく、チームで勝てた大会だった。もっといい練習を重ねて、全国で戦えるチームに成長していきたい。

パワーフォワード 津波知新(3年)

自分ができないことを仲間がカバーしてくれるなど、お互いを信頼できたからこそ優勝できた。個人技よりもチームプレーで勝てた大会だった。目標の全国ベスト8を目指して、ここで満足せずに高いレベルを追求しながら練習に励みたい。

全国高校総体ではベスト8が目標となる

(黒木ゆか)

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