JR九州は23日、9月23日の西九州新幹線の開業に伴うダイヤ改正に合わせて、県内在来線の車掌を廃止する方向で検討していると明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた収支改善策の一環。
同社によると、県内では現在、利用者の多い通勤通学時間帯を中心に車掌が乗務。長崎駅発着の上下約160本のうち35本程度を占める。在来線列車に運転士のみが乗車する「ワンマン運行」の対象本数を本県と熊本、鹿児島3県で拡大する方針。
車掌が担っている列車発着時の車両や駅の安全確認は、列車の車体側面にカメラを設置したり、ホームへの転落を防止する「CPライン」を整備したりして対応するという。
同社は「新型コロナ禍後も乗客数の回復が見込まれず、スリム化を図る」として、9月のダイヤ改正で福岡都市圏を中心とした在来線本数の削減を発表していた。車掌廃止による人件費削減も含めて10億円強の収支改善を見込んでいる。
長崎県内在来線 車掌廃止へ JR九州、新幹線開業に合わせ 熊本、鹿児島も
- Published
- 2022/06/24 12:00 (JST)
- Updated
- 2022/06/24 12:39 (JST)
© 株式会社長崎新聞社