昇降設備完成 12月に遅れ 市、JR長崎駅周辺整備状況を報告

西九州新幹線開業時のJR長崎駅周辺の整備イメージ図(長崎市長崎駅周辺整備室提供)

 長崎市は13日の定例市議会建設水道委員会で、9月23日の西九州新幹線開業に向けたJR長崎駅(尾上町)周辺の整備状況を報告した。駅前に設置する昇降設備=図(1)=の完成時期が9月から12月中に遅れると説明した。
 市長崎駅周辺整備室によると、昇降設備は、駅舎方面から国道202号を横断する歩道橋に接続。エレベーター、エスカレーター、階段、トイレを整備する。地盤改良工事の変更が必要となった影響で着工が1カ月半ほど遅れた。
 県は、歩道橋と路面電車の長崎駅前電停を行き来するエレベーター=図(2)=を設置。市の昇降設備と合わせ利便性向上を図る。
 市が進める長崎駅周辺土地区画整理事業(総事業費約154億円)では、新幹線開業時に合わせ、国道側の駅東口に一部路線バスの発着点やタクシーの待機場所となる「東口駅前交通広場」=図(3)=を暫定的に整備。国道側から進入する道路=図(4)=の暫定供用も計画する。
 昇降設備の整備後は駅前高架広場の撤去工事に着手するため、高架下のバス停を10月に宝町方面に移動する予定=図(5)=。


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