倍賞千恵子、「林檎の樹の下で」を美声で披露 同僚たちとカラオケ姿 「PLAN 75」本編映像

劇場公開中の、倍賞千恵子主演の映画「PLAN 75」から、倍賞千恵子演じるミチが職場の同僚である友人たちとカラオケに興ずるシーンの、本編映像が公開された。

ミチが歌うのは「林檎の樹の下で」。もとはアメリカの楽曲で、日本では1937年にディック・ミネが日本語訳で歌ったことで有名になった。その後も多くのアーティストにカバーされ、周防正行監督の映画「シコふんじゃった。」のエンディングや、ドラマ、CMでも使用されてきた。本作でも印象的に使われている。

早川千絵監督は「林檎の樹の下で」を選んだ理由を、「もともと好きな曲、“また明日も会いましょう”という歌詞が生きることを物語っていて、映画ともリンクしていると思った」と語っている。倍賞はこの場面の撮影を振り返り、「早川監督からは、あえて下手に歌ってください、とリクエストを受けた。それが難しかった」と明かしている。

「PLAN 75」は、75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障・支援する制度<プラン75>が施行された世界で、制度に翻弄(ほんろう)される人々の姿を描く作品。年齢で命を線引きする恐ろしさと、そんなシステムを生み出してしまう社会構造や人々の意識に対する批判を込め、”生きるとは何か?”を問いかける。脚本・監督を務めるのは、長編初監督となる早川千絵。是枝裕和が総合監修を務めたオムニバス映画「十年 Ten Years Japan」の一編を新たに構築した。「PLAN 75」の申請手続きを行うかを考え始める主人公・角谷ミチを演じるのは倍賞千恵子。ほかに、磯村勇斗、河合優実らが顔をそろえる。

【作品情報】
PLAN 75
公開中
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2022『PLAN75』製作委員会 / Urban Factory / Fusee

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