香港の巨大水上レストランは沈没していなかった!?「南シナ海に沈んだ」声明から一転「沈んではいない」

香港の巨大水上レストラン「珍宝王国(ジャンボ・キングダム)」の「沈没」をめぐって、情報が混乱している。オーナーの香港仔飲食企業有限公司(アバディーン・レストラン・エンタープライゼス)運営会社は20日の時点で、店をえい航中、南シナ海で沈んだと声明を出していたが、現地メディアなどによると24日には一転して「沈んではいない」と述べている。

「珍宝王国」は1976年に開業され、観光名所としても有名だった。巨大船を改造して作ったレストランでは過去に英国のエリザベス女王が食事をしたことでも知られている。新型コロナウイルスによるパンデミックで2020年に閉鎖されていた。

先に出された声明では、「14日にジャンボ・キングダムは香港を発ち、18日午後までに南シナ海の西沙諸島を通過した際、悪条件に見舞われ浸水、傾き始めました」「今回の移動を任されていたえい航会社の努力実らず、19日に沈没しました」とし、「この状況で水の深さは1000メートル以上あり、引き揚げ作業を続行することは極めて困難でした」「この事故に深く悲しんでいます」と説明されていた。

運営会社はカンボジアの港まで行き、船の引受先を探すつもりだったという。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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