ウエットからドライへとコンディションが変化した初日、ドゥカティのバニャイアが総合トップ/MotoGP第11戦オランダGP

 6月24日、MotoGP第11戦オランダGPのフリー走行1回目、2回目がTT・サーキット・アッセンで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が初日総合トップだった。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12番手で初日を終えている。

 雨に見舞われたフリー走行1回目は気温19度、路面温度21度のウエットコンディションで行われた。フルウエットのコンディションの中、セッション序盤はジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップタイムをマークし、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2番手に続く。その後、2番手にはヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が浮上した。

 残り時間10分、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)やマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、ポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)がトップに浮上するも、ミラーが1分42秒589を記録して再びトップに立ち、フリー走行1回目をトップで終えた。

 2番手はジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、3番手はポル・エスパルガロ、4番手には終盤に自己ベストを更新したアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)がつけ、5番手はアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)だった。クアルタラロは17番手、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は16番手だった。

 フリー走行2回目も気温19度、路面温度23度のウエットコンディション。アレックス・マルケスがまずトップに立つも、その後トップが何度か入れ替わり、残り時間15分でルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がトップに浮上した。

 この時間帯になると、路面状況の回復とともに次第にスリックタイヤを使用するライダーが増え始める。マリーニはスリックタイヤでトップタイムをマーク、2番手タイムを記録したロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)も同じくスリックタイヤを履いている。

 残り時間が10分を切るころには、全てのライダーがスリックタイヤに履き替えた。コンディションの変化とともにタイムも上がっていき、順位も激しく入れ替わる。こうした状況の中、アレイシ・エスパルガロが残り時間1分でトップに浮上。しかし、最後のアタックでバニャイアが1分33秒274を記録した。

アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)/2022MotoGP第11戦オランダGP

 この結果、バニャイアは初日を総合トップで終えた。アレイシ・エスパルガロは2番手、クアルタラロも最後にタイムを更新し、3番手で終えている。4番手はリンス、5番手にはミラーが入った。中上はホンダ勢としては最上位となる12番手だった。

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