参院選が公示されて最初の週末を迎えた25日、過去最多の22人が立候補した神奈川選挙区では、各陣営が県内の主要駅や観光地、ショッピングセンターなどに繰り出し、激しい舌戦を繰り広げた。厳しい暑さに見舞われる中、候補者らは額に汗をにじませ、有権者に支持を訴えた。
「ベイスターズが勝つことで、私も勝ち馬に一緒に乗っていきたい」
男性候補者の一人はプロ野球の公式戦が行われる横浜スタジアム近くのJR関内駅前(横浜市中区)で、スタジアムに向かう観戦客らを狙って声をからした。
自らも熱烈なファンという候補者は青いユニホームにたすき姿で登場。党のマスコットキャラクターも駆けつけ、写真撮影に応じるなど知名度アップを図った。うちわ型の選挙ビラに手を伸ばす人が多く、陣営幹部は「暑さのせいだとは思うが、この勢いで浸透してほしい」と期待した。
「新型コロナウイルスの感染者が落ち着き、横浜にもようやく観光客が戻ってきた」(陣営幹部)として、県内屈指の観光地である横浜中華街(横浜市中区)や元町ショッピングストリート(同)に繰り出して支持を訴えたのは、別の男性候補者。
のぼり旗を先頭に人混みの中を練り歩き、汗をぬぐいながら政策が書かれたうちわ型の選挙ビラを手渡し、道行く人たちと握手やグータッチを交わした。