【参院選2022】横浜と川崎で岸田首相が応援演説 聴衆の受け止めさまざま

選挙カーを囲む聴衆=24日午後、JR川崎駅西口

 岸田文雄首相(自民党総裁)は24日、参院選公示後初めて県内入りし、横浜、川崎市内の計3カ所で党公認候補2人や推薦する公明党候補の応援演説に立った。

 岸田首相の演説に多くの人が足を止め、特に生活に密接した話に聞き入ったが、受け止めはさまざまだった。

 横浜市青葉区の主婦(44)は「難しい言葉を使わず、ゆっくりと訴えかける力があり、心に響いた」と話す。主婦として不安なのは、相次ぐ物価上昇だ。電気代が高騰する中、節電ポイントなどに「試みは感じるけど、直に期待できるほどの力強さはこれからなのかな。前向きに応援したい」と期待した。

 「物価が上がっているのに、私の年金受給額は下がった」と生活苦を吐露する同市栄区の無職女性(81)は、「首相は『的確な政策』と言っていたけれど、言うだけでなく、しっかり実行してほしい」とくぎを刺した。

 地方創生臨時交付金の話が印象的だったと話すのは、同市神奈川区の50代女性。「1兆円を地方自治体に配り、学校の給食費を上がらないようにしたという話は、普段生活していると気付きづらいが、知ることができてよかった」

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