岸田文雄首相(自民党総裁)は24日、参院選公示後初めて県内入りし、横浜、川崎市内の計3カ所で党公認候補2人や推薦する公明党候補の応援演説に立った。
岸田首相の演説に多くの人が足を止め、特に生活に密接した話に聞き入ったが、受け止めはさまざまだった。
横浜市青葉区の主婦(44)は「難しい言葉を使わず、ゆっくりと訴えかける力があり、心に響いた」と話す。主婦として不安なのは、相次ぐ物価上昇だ。電気代が高騰する中、節電ポイントなどに「試みは感じるけど、直に期待できるほどの力強さはこれからなのかな。前向きに応援したい」と期待した。
「物価が上がっているのに、私の年金受給額は下がった」と生活苦を吐露する同市栄区の無職女性(81)は、「首相は『的確な政策』と言っていたけれど、言うだけでなく、しっかり実行してほしい」とくぎを刺した。
地方創生臨時交付金の話が印象的だったと話すのは、同市神奈川区の50代女性。「1兆円を地方自治体に配り、学校の給食費を上がらないようにしたという話は、普段生活していると気付きづらいが、知ることができてよかった」