「露天風呂の日」、温泉に感謝 真庭・湯原でまつり 湯巡りや催し

湧き出る恵みに感謝し、砂湯に湯を注ぐ巫女ら

 真庭市の湯原温泉街で26日、「6.26(ろてんぶろ)」の語呂合わせにちなんだ「露天風呂の日まつり」があり、関係者が豊かな温泉の恵みに感謝するとともに、湯巡りや催しを楽しむ岡山県内外の観光客でにぎわった。

 午前6時26分、湯原町旅館協同組合の高橋忠孝代表理事ら6人が温泉を開いた先祖をまつる「温泉之祖神」を参拝した後、観光関係者や一般客ら総勢30人で露天風呂・砂湯を清掃。巫女(みこ)らが清酒やショウブ、温泉薬師堂からくみ取った源泉の湯を砂湯に注いで清めた。

 終了後は早速、観光客らが“一番風呂”を堪能。神戸市の男性(67)は「最高の湯加減で、雄大な自然と一体になったような気分。しっかりくつろいで帰りたい」と話した。

 各旅館・温泉施設は内湯を割安価格で開放。人気芸人によるお笑いステージや路上ライブ、グルメの屋台も人気を集めた。

 まつりは同組合などでつくる実行委員会が主催し36回目。過去2年間は新型コロナウイルス禍のため一部の神事のみ行っていた。

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