孫のため技術駆使 DIYで特製遊具 上越市五智6・山田さん

 上越市五智6の山田秀夫さん(69)は、孫のためにとDIY(自作)で昨年から遊具を製作、自宅裏庭に並べている。40年間技術者として培った知識と経験をフル活用。「めちゃくちゃ楽しい」と話している。

最近仕上げたばかりの鉄棒は鏡面仕上げされたステンレス棒がお気に入り。後ろには足場で作った秘密基地

 最初はブランコ。市販の鉄パイプを使い、ロープと椅子は通信販売で購入した。さらに材木を使ってバスケットボールのゴールや、アルミ製のはしごを塗装し、木材で足を付けた雲梯(うんてい)、工事現場で使用されていた「ビデ足場」と木材を使った「秘密基地」など、どんどん幅を広げた。最近、注文していた長さ1・25メートルのステンレスの管が2本届き、鉄棒も製作した。

 山田さんは高校卒業後、田辺工業(上越市福田)や北越急行(南魚沼市)で技術者として建物の設計や電気関係の工事に携わった。「現場に出入りするうち、建築や材料に関する知識も身に付いた」と話す。60歳で退職、昨年から孫のためにと、遊具作りをするようになった。自身でCADを使って設計し、材料の調達から製作まで一人で行う。「図面を作りながら、いろいろなアイデアが浮かんできて、安全性や強度の確保に生かしている」(山田さん)

 小学2年と3歳の孫は特製の遊具で遊ぶのが楽しみ。山田さん自身もブランコに乗ったり、バスケットボールのゴールを使う時間は「癒やされる」と言う。今後は遊具に改良を加えるなどして、さらにグレードを上げようと意気込んでいる。

バスケットボールのゴールは材木で製作。「作りやすいと思う」と山田さん

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