熱中症で31人搬送、3人重症 27日の栃木県内

 関東甲信で史上最も早い梅雨明けとなった27日、栃木県佐野市で観測史上最高に並ぶ39.8度を記録するなど、県内は気温が上昇し、午後4時までに計31人が熱中症の疑いで搬送された。

 県内12消防本部によると、栃木市と真岡市、益子町の高齢男性計3人が重症だったほか、中等症が9人、軽症は19人だった。

 栃木市では午前9時ごろ、入浴中の男性(84)が湯の張った浴槽で意識を失っているのを家族が発見し119番した。

 真岡市では自宅の駐車場で横たわっている男性(67)を家族が発見。水分補給や冷却処置を実施したが徐々に反応が鈍くなったため119番した。

 益子町ではデイサービスを利用した男性(80)の歩き方に違和感を覚えた職員が医師に相談した。医師の往診で脳梗塞の疑いがあったため119番した。

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