今季限りでチェルシーを退団するとされるロメル・ルカク。44試合で15ゴールとそこそこの結果は残したものの、チームには適合できずにシーズンを終えた。
そして今夏は古巣でもあるインテルに戻ると伝えられており、その契約についてはほぼ完了したという。
今回は『Planet Football』から、「チェルシーがロメル・ルカクが抜けたあとで獲得するかもしれないワールドクラスのアタッカー7名」という記事を紹介する。
ガブリエウ・ジェズス
クラブ:マンチェスター・シティ
マンチェスター・シティのブラジル人アタッカーは、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でいつもセカンドチョイスとなっていた。そしてセルヒオ・アグエロが去ったあとも「センターフォワード失格」のように扱われており、今夏はさらにアーリン・ハーランドという巨大なライバルが加入することに。
しかし、それでも彼の記録は注目に値するもの。シティで出場した236試合で101.4分ごとにゴールかアシストを決めており、ゴールに絡む能力については確固たるものがある。
また優れたプレッシング能力も備えており、トーマス・トゥヘル監督が使う3トップのどのポジションでも起用できる。チェルシーが興味を持つことは不思議ではないが、今のところはアーセナルが先んじているとも…。
ラヒーム・スターリング
クラブ:マンチェスター・シティ
ガブリエウ・ジェズスと同じように、ラヒーム・スターリングも前線であればどこでもプレーすることができる選手だ。27歳とキャリアのピークにあるにもかかわらず、シティでは昨季少しむずかしい状況も経験していた。
後半戦では復活の兆しを見せたが、契約についてはまだ2023年6月30日までとなっており、それが延長されるかどうかは不透明な状況にある。さらにアーリン・ハーランドにフリアン・アルバレスが加入することもあり、スターリングが移籍を考えるのも当然のタイミングだ。
報道によれば、チェルシーは真剣に彼の獲得に向かっているようであるが、移籍金は6000万ポンド以上が必要になるとか…。
ウスマヌ・デンベレ
クラブ:フリー
2017年に1億500万ユーロでバルセロナに加入したウスマヌ・デンベレ。現在もサッカーの歴史上で8番目に高価で選手であり続けている。
ただバルセロナでの時間の多くは怪我に苦しめられ、ブンデスリーガ時代に得ていた名声と期待に応えられるようなものにはならなかった。メディアにもその遅刻癖や夜遊び、プロ意識の欠如が批判されることが多かった。
しかしチャビ・エルナンデス監督の到着以来彼は復活を見せ、後半戦だけで14アシストを記録。その後契約延長を拒否したためにフリーエージェントとなっており、トゥヘル監督はかつてドルトムントで共に戦っていた彼の獲得を希望しているそうだ。
リシャルリソン
クラブ:エヴァートン
ブラジル代表の中心選手に成長したリシャルリソンは、現在トーマス・トゥヘル監督が称賛をするアタッカーの一人であるそうだ。ウイングやセカンドストライカーもこなすが、エヴァートンのランパード監督は「彼が希望しているのは9番のポジション」だと明かしているという。
トッテナム・ホットスパーとチェルシーの2クラブが彼の獲得に本腰を入れていると伝えられており、トッテナム側はルーカス・モウラを差し出すことも考えているとのことだ。
それに対抗するようにチェルシーはコナー・ギャラガーとビリー・ギルモアを提供することを検討しているとも伝えられている。果たしてこの獲得レースはどんな結末を迎えるのか。
ネイマール
クラブ:パリ・サンジェルマン
先日突如浮上してきたネイマールの移籍話。キリアン・エムバペの残留が決定したパリ・サンジェルマンは、なんとネイマールの売却を容認するという方針を固めたというのだ。
ナースル・アル・ハライフィ会長はネイマールに対して「彼は謙虚にならなければならない。怪我、出場停止、ファウルの避け方を変えなければ」とコメントしており、それを聞いたネイマールが退団を検討し始めた…という報道だ。
ただ、ワールドカップイヤーである今夏他のクラブに行くことは考えにくいであろうというのがメディアの予想であるようだ。また、チェルシーであっても彼を突然獲得できるほどの資金は用意できないはずだ。噂は噂であると考えたほうがよさそうである。
ラフィーニャ
クラブ:リーズ
ネイマールよりはかなり現実的なものになるだろう。リーズ・ユナイテッドでプレミアリーグ屈指のアタッカーとして成長を見せたブラジル人レフティは、今夏の「注目株」の一人である。
バルセロナが何度も話題になってきたが、彼らはおそらく資金がない。アーセナルは正式なオファーを送ったと伝えられているが、リーズ側がその額を不服とし、さらにラフィーニャ自身がアーセナルを好まなかったために断りを入れたという。
おそらく5000万ポンド程度の入札で獲得が可能であると伝えられている。ルカクの後釜という点ではポジションが違うものの、前線のクオリティはかなり上がるだろう。
ロベルト・レヴァンドフスキ
クラブ:バイエルン・ミュンヘン
レヴァンドフスキは現在、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシを凌ぐ世界最高の点取り屋だ。バイエルンでの375試合で344ゴールを記録しており、何年にも渡って残忍な「マシーン」となっている。
しかも彼はルカクのようにピーキーなタイプではなく、ストライカーとして比較的オールラウンドであり、トーマス・トゥヘル監督のドイツ系戦術も理解している。
バルセロナが彼の求める目的地であると言われてきたが、問題はお金だ。バイエルンは多少の値下げを認める必要すらない立場にあり、経営難のバルセロナには不可能に近い。チェルシーも現在状況を監視しているとのことだが…。