<南風>感謝!

 梅雨も明け、本格的な夏に突入した。夏は大好きだ。心が躍りワクワクする。沖縄に生まれてきて良かったと思える季節だ。当たり前に青い海があり、見上げれば真っ青な空が広がっていることに感謝し感動する。

 コロナ禍で多くのことが制限され、思うようにいかない時期を過ごした中でたくさんの気付きを得た。当たり前が当たり前じゃない日常を過ごし、小さな幸せに気付き、これまで私が恵まれた環境にいたこと、足りないものを追い続け、欲しがっていた自分が実は多くのものを持っていたことに気付き、幸せを感じた。

 不便であっても得られたことも多かった。中でも自分の価値観が変わったことが一番の大きな収穫だ。そして仕事やプライベートでも環境が変化し落ち着かない日々が続いているが、そんな時間も楽しめる自分であるために学び、成長できることに感謝する。

 身の回りで起こることは全て必然であり自分自身で決めている。私は、今の環境に責任を持って、これからの人生に覚悟を持って生きているだろうか。自信を持って「Yes!」とは言えないがそのように生きたいと思う。

 覚悟が何か今はまだよく分からないけど、環境や誰かや何かのせいにしないことだということは分かる。転んだり、倒れたりしても何度でも喜んで何かをつかんで起き上がり歩き出す。「七転八喜(起)」どんな時も前をしっかり見つめて自分の意思で人生を歩いていきたい。

 今回「南風」の執筆の機会が、自分自身と向き合う最幸の時間となった。これもまた必然なり。私にとってのチャレンジがこれからどのようなチャンスになるのかとても楽しみだ。最後までお付き合いいただいた皆さまに心から感謝を伝えたい。いっぺーにふぇーでーびたん!

(友寄利津子、Green Star OKINAWA代表社員)

© 株式会社琉球新報社