ロシアの侵攻を受けているウクライナの人々を支援しようと、真庭市の馬野展子さん(69)がウクライナの国旗をモチーフにした手作りのバッジを配って寄付を募っている。しかし、友人以外の協力先が見つからずに苦労しており、バッジと募金箱を置いてくれる飲食店やスーパーなどを探している。
馬野さんがバッジ作りを始めたのは3月。新聞やテレビで、がれきの山と化したウクライナの街や泣き叫ぶ子どもたちを見て「現実とは思えなかった。深い悲しみと強い憤りを感じた」と支援を思い立った。
バッジ(縦3センチ、横4.5センチ)は青と黄色のフェルトで作り、裏に安全ピンを取り付けている。寄付額は受け取った人に任せている。読み聞かせや陶芸グループの友人らに約200個配ったが、友人関係では提供先が尽きてしまい、材料を含め400個分ほどが余っているという。
馬野さんは「戦争が始まって4カ月がたつが、ウクライナの状況は何一つ良くなっていない。支援の輪を一緒に広げてほしい」と呼び掛ける。寄付金は真庭市を通じて日本赤十字社(東京)に送り、避難民の支援などに役立てられる。