小学生のブラスバンド結成へ 「OMURAキッズブラス」入団説明会

フルートの吹き方を指導する藤重氏(右)=大村市、シーハットおおむら

 子どもたちに演奏の楽しさや音楽の魅力に触れてもらおうと、シーハットおおむら(長崎県大村市)は、小学生を対象としたブラスバンド「OMURAキッズブラス」を新たに結成する。26日に市内で入団説明会があり、小学生約50人がさまざまな楽器の演奏を体験した。
 担当者によると、市内ではもともと中学、高校での吹奏楽部が盛んだったが、現在では部員数が減っている学校も多い。このため小学生の頃から音楽や楽器に親しむ場にしようと、初めて企画した。
 大村市音楽指導官の藤重佳久氏が音楽監督・指揮を務め、県内を中心に活動する講師やプロが指導に当たる。対象は同市近郊の小学3~6年生で、練習は土日祝日の週1回。団費は月3千円で、楽器は無料で貸し出す。来年2月に予定されている市内外のジャズバンドなどが集まる「OMURAブラス ポップス&ジャズコンサート」への出演を目指すという。
 26日は鎮西学院大ジャズアンサンブル部の学生が、ポップスやジャズを披露。藤重氏は「音楽を聴けば人と人との心が通い合い、世界平和にもつながっていく。演奏も大事だけど、聞いて楽しむことが大事」と呼びかけた。

ユーフォニウムに挑戦する子どもたち=大村市、シーハットおおむら

 子どもたちは楽器の演奏に挑戦。サックスやフルート、トランペット、ユーフォニウム、ドラムなどの楽器に触れ、音が出ると「できた」と目を輝かせて喜んでいた。
 市立西大村小5年の岩﨑音芭さん(11)は「音楽が好きで、ピアノ以外の楽器をやってみたかった。クラリネットの音が出たので、興味が出た」と話した。
 キッズブラス参加の問い合わせはシーハットおおむら(電0957.20.7207)。


© 株式会社長崎新聞社